続!イジワル王子とお姫様
それからの帰り、ナツキくんはずっと


『最悪だ……』


って、呟いていた。


どうしたんだろ。


カメラマン、そんなにイヤなのかな。


それとも……今日ちょっとだけ暴走しかけたコトを反省してるの?


そう思って、胸もとにギュッと手をあてる。


ココに、“ナツキくんの、彼女の証し”がついてる。


……キスマークをつけられた時の痛みはもう忘れちゃったけど、


この印がある限り、不安になってもナツキくんとの甘い時間を思いだせるよ?


もう、誰かになにか言われても、大丈夫のような気がするんだ。


瞬間を思い出すと、なんどでもニヤけちゃう。


ナツキくんが言うのに反して、


私にとって、


今日は……“最高”の日になったんだ。







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