続!イジワル王子とお姫様
アップビートの曲に合わせ、鼓動がどんどん早くなっていく気がする。


このメロディって……


ナツキくんのiPodに入ってた、あの、曲だよ。


「ナツキくん……弾かなくて、いいの?」


唇が離れた隙にそう言うと、呆れた顔をされた。


「つーか、キスのあとに言う言葉が、ソレ? ……興醒めなんだけど」


「ごっ……ゴメンなさい」


うぅ、どうしたらいいのかわかんない。


「救護室、連れてって。頭冷やしたい」


「うん」


立ち上がるナツキくんについて、私も一緒に1階へとおりていった。








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