続!イジワル王子とお姫様
ナツキくん、振りむいたお兄さんがひるんだ隙に、つかまれた手をもぎとる。


「ガキがガキイジメてんじゃねぇよ」


うわ。



そう言い残すと、「逃げよ~ぜ!」って言って、私の手をグッと引っ張り、走りだした。


きゃっ!


「ナツキくん、逃げちゃう!?」


「おー。だって、あのひとコワそ~だし?」


いたずらっ子みたいな顔したナツキくん、全然怖がってるようには見えないんだけどね。






しばらく走って、家の近くの公園までやって来る。


「はぁ~っ……。ふう。……ナツキくん、本気で走りすぎ~!」


「お前こそっ」


ふたりで公園の地面にしゃがみこみ、息をととのえる。


< 86 / 393 >

この作品をシェア

pagetop