恋物語
ぎりぎり遅刻をしずに教室につく。私の席は窓側の一番後ろ。教室に入るのは入学式以来。久々の教室に少々緊張気味の私。
「ありめっちゃいい席でしょー?実はうちが仕組んだ~へへ」
そう言って自分の席に座るあんず。あんずは私の席の前、かなでは斜め前。隣の席には知らない人が座っていた。?マークいっぱいの私に気付いた隣の席の人が話しかけてきた。
「初めましてだよね?林崎拓海だよ。たくみって呼んで」
そういってはにかんで笑うたくみ。笑うと少し見える八重歯がすごく印象的だった。
「宮崎有子だよ、よろしくね」

私とたくみの出会い。私が久しぶりに学校に行った日。あの日から学校にくるのがすごく楽しくなった。あれから毎日学校に行くようになったんだよ。はじめは友達。いつからだろう?あなたに恋に落ちたのは。今でも大好き、そう思ってるのはわたしだけなのかな…


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