手を繋いで…
『 美奈子! 俺 逢いたい言うてるやん!今週土日 こっち 帰ってきてくれや』

そう 懇願してくる真・・・

いつもと 様子も違う
何かあったんかな・・・

しばらく 沈黙が続いた。

『わかったから・・・・。帰るから・・・・。』

『ありがとう。』

前日に 帰る時間を連絡することを約束して
受話器をおいた。



嫁とうまいこといってへんのかな?

何で うちが心配せなアカンねん。
そんなこと うちには関係あらへんし。

逢ったら どんな顔しよ。
逢っても 一線はこえんようにせんと・・・
嫁 子供が可哀想やん。

なんぼ好きでも
愛しい人とでも
今は こえんようにせんと・・・・

いや そんなんうちには 関係あらへん。
好きな人に抱かれて 何が悪いねん。
好きやから 肌と肌 重ねあうねん。


いろんな想いが 美奈子の頭ん中 駆けめぐった。








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