手を繋いで…

裏世界

まず 手始めに
昼サロでバイトすることにした

歳を誤魔化し 獣の酒の相手しながら
品定めをしていく…

そんな 美奈子の行動を
街のチンピラが察知するのに時間はかからなかった。

『姉ちゃんよ 危ない橋渡ってるみたいやな…
そんな可愛い顔して なんか 訳でもあるんかぃな?』

えらいこのチンピラさん 優しいこと言うよなぁ…

『男なんか 嫌いやねん…あそこのオーナーにヤラレたんや…許さへん。』

『わかった…おっちゃん
アホな男を集めてきたる…ケドな…身体うっても
心だけは 売るな わかってるか?』

『わかってる…』

『昼サロの支配人に
今から話つけてくっから


そして 事務所へ連れていかれた 美奈子…

何故だか 周りのチンビラさん達 おっちゃんに ペコペコ頭を下げる

???

もしかして 偉い人?

『ここ座り…』

『おっちゃんが どんな奴なんか 美奈子チャンは 知らない方がえぇ。
若い綺麗な身体投げ出す位やったら おっちゃんが 美奈子チャンの面倒みっから 学校終わったら 毎日 電話しておいで』

この人 悪い人なんか えぇ人なんか わからんわ…

『おっちゃんが 美奈子チャンを一人前の女にしたる…
それから 復讐するんやったら したらえぇ』

わけわかるような わからんような 説得に

うち…頷いてしもうたんや
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