手を繋いで…
『何で そんなに 自分を下げてものをいうのや?美奈子チャンにも 今まで いろんな事あったやろけど それを 聞こうとも 俺は思わないけどな いろんな事があって それをバネにして生きていかんと 人間 腐ってしまうけん…辛いこともな 失敗もなするやろけどそんなに 自分が自分をおとしてしまったら イケんよ』


そう 浩二クンが言った。

『完璧な人間なんで この世におらんけん…失敗しながら 次に生かせたら それでえんやないかな?後ろ振り向く時は 一度立ち止まって 反省したり 前に進むために 振り返る。俺はそう思うんや。』

一生懸命 うちに 力説してくれた浩二クン…

言いたい事は よく伝わってきた。


兄貴みたいやな…

ヤッパ 大人だわ 浩二クン…
好きとか 嫌いとか
愛だとか 恋だとか
惚れたとか ハマったとか色恋抜きにして
自分を大人に変えてくれる人のような気がした。


『浩二クン…兄貴みたいに思ってええかな? 惚れたやそんなん抜きで 男や女抜きにして うちの兄貴みたいな感じで。うち まだまだ子供やから』


うちは そう浩二クンに
お願いした。


ヤッパリ……恋…

でけへん…
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