君に捧ぐ‥



―――…



「おはよ、林檎」


「おはよ、雛♪」



当たり前のように返してくれる挨拶が、嬉しくてたまらない。




「で、どうだったの?」



「え、なにが?」



「もうっ!とぼけないでよ!!凪ちゃんに告白したんでしょ?」



「あ、ああ〜…」



「どうだったの!?」



「……なんか、両想いみたい…」



あたしは、みんなに聞こえないように小声で言った。




「まじでぇ〜!?」










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