君に捧ぐ‥



「先生、休んでた方がいいんじゃないですか」


凪ちゃんの顔も見ずに言った。



「……拗ねてんの?」


「自惚れないで下サイ。」



ぎゅっ…


「バカ。」

凪ちゃんは、後ろからあたしを抱きしめてきた。


「俺は雛しかみてないから。」


「……看護婦さんにデレデレしてたくせに」



やば……
あたし、可愛くない…

こんなんじゃ、凪ちゃんにも愛想つかされちゃうよね。
もおやだ……



「雛、可愛い♪」

チュッ



凪ちゃんは、後ろからあたしの頬にキスをした。



可愛い?
なんで……?










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