君に捧ぐ‥



「凪ちゃーんっ!」


「あ、雛……」



少し気まずそうな凪ちゃん。



「あとちょっとでクリスマスだねー?」



「……おう。」


あたしが普通に接すれば、普通に接してくれる凪ちゃん。

優しいよね。
そんなところが、大好きなんだよ……



「クリスマスイブに退院だねっ!ロマンチック〜♪」


「まじで?やっと脂っこいもんが食えるーっ♪」



「あっ、じゃーさ!退院祝いもかねてクリスマスイブはパーティーしないっ?鍋パーティー♪」



「いーな、それっ♪」



「じゃーきまりねっ!楽しみ〜」




他愛もない話をして、すっかり沙帆さんのことも忘れてた。


幸せな時を、過ごしていた。










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