君に捧ぐ‥
それから、俺たちは何かと接点があって、仲良くなった。
「もーらいっ♪」
「あーっ!なにすんのぉ!!」
「けっこううまいじゃん♪ごちそーサマ。」
「うぅ…あたしのチョコ……」
毎日が、楽しかった。
沙帆とこんな風に会話して。
俺は、沙帆と対等な立場でいると思っていた。
だけど、そんなことあるはずがなかった。
俺は先生。
沙帆は生徒。
この関係には、俺が考えていた以上に大きな壁があったんだ。
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