溺愛窒息Kiss
時間が止まったかと思った。
誰もいない静かな道では、遠くで走る車の音しか聞こえなくて。
亮の言った言葉は、鮮明にハッキリとあたしの耳に響いた。
『憂が好きなんだ』
頭の中で何度もリピートされる。
好き……?
文字一つ一つを理解していくのがやっとで、亮が誰のことを言ってるのか、わかるのに相当時間がかかった。
「ずっと……ずっと憂が好きだったんだよ……」
消え入りそうな声で、亮は言った。
どうして……
「どうして……?」
亮には好きな人がいて、昨日だって……
抱き合ってるの見たんだよ……??
なのに……なんで……?
わからない……
亮がわからないよ……