夢〜明日への奇跡〜(実話)
〜第15話〜 余命二ヶ月
麻酔で眠っいる和実をずっと見ていた

和実お疲れ様。よく頑張ったね。もう大丈夫だから…私は和実の枕元に源太が魔よけにくれたキティストラップを置いた。


トントン…


『中島さんの家族の方は一階の相談室に入って待っててください』

看護師さんが呼びにきた。

『麗奈さんは和実のそばにいてください。私達で聞いてくるから』

和実のお母さんがそう言ってきた。
私の両親も和実のそばにいることを望んだ。
どうして?
最悪の結果だった時がいけないから?

そうやって、じーちゃんの時みたいに事実を教えてくれないの?
もう私は大人だよ。
あの時みたいに後悔したくない。。。


『いいえ…私は和実を信じています。それに夢花もついてます。大丈夫です。私も行かせてください』


『…でも…』


『私からもお願いします。麗奈は祖父を亡くした時も私達が病気の事を隠し通してきて…後悔したんです』

『お母さん…』


あんなに反対していたお母さんが泣きながら言ってくれた。


『分かったわ。麗奈さん…ありがとう。行きましょう』


『はい』


先生の部屋まで凄く近く感じた。
大丈夫…

どんなリスクを
背負っても
守りたい

がある…

あの歌みたいに…


私が和実を守りたいから。
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