アリス図書館‡QUEEN




「挙げ句上のお偉い連中まで、その図書館の女を捕まえろ!とか言い出しやがって」





思い出したのか青筋を浮かばせながらカレーを食べていたスプーンをメリッと握った。






「言うだけの奴らはいいさ。こちとら寒い中一生懸命言われるまでも無く捜してるっつーの」





「でも、全く情報はありませんもんね・・・」






よく見れば二人とも多少やつれている様子。






「・・・ま、いいさ。明日は久々の休みだしのんびりするか」





「いいっすね七瀬さん。俺も早く休み取りたい・・・」





「飯田。俺がいない間もちゃんと図書館調べろよ?サボんじゃねーぞ」





「後が恐いのでサボりたくてもサボれませんよ」






そんな会話の昼食だった。




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