アリス図書館‡QUEEN



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お互いに無言で階段を下っていく様子は、絶対にまざりたいとは思えない空気だった。


さっさと帰して離れたい。


これが今の聖夜の心境だった。





「・・・あの、ここでいいです」




階段を下り切ったところで美麗が突然切り出した。



「えっ、」




「玄関、もうすぐそこですし、ありがとうございました」





ペコッとお辞儀をして美麗が去っていく背中を見て聖夜は気になりながらも部屋へと向かった。












「?・・・そっか、此処って図書館だった・・・」



玄関から出ようと歩を進めていっていた美麗だったが、図書室の前で足をとめた。




「ちょっとくらいなら・・・」





そう呟くと美麗は周りを気にしながらなかへと行った。




「・・・凄い沢山の本ね。一体何冊あるのかしら」



キョロキョロと見渡しながら更に奥へと進んでいく美麗。




―おいで・・・



「えっ、誰」




振り返った美麗の目に映ったのは、沢山の本が敷き詰められた本棚。



−願いを・・・叶えよう・・・




よくみると、一冊だけこの本棚からは浮いた色をした本があった。


周りの本は全て紫系の色をしていたが、その一冊だけは薄い緑色をしていた。




「・・・ッ」
















さあ、楽しい楽しいお茶会が始まった―――
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