初恋をもう一度。

眠れない夜




そういえば…

部活のない日に河音は更衣室でひとり、一体何をしていたのだろう??


そんな疑問と校舎を後にした。


河音は年下だけど、自分よりもしっかりしている。そして大人だ―

それが今日、2人きりで話してみた、彼女の印象だった。

確かに唯に似たタイプだ。唯の方が河音よりも、脆く儚いところはありそうだが…。


しかし、唯の親がメールを止めている…、もしくは消しているという発想。

聞いた時はまさかと思ったが、あり得ない話ではない。


唯の親は恭平をよく思っていないし、彼女自身は恭平との間に問題があった事すら忘れている。

もしも土曜に2人で出掛けていた事を親が知ったら、おそらく困惑するだろう。


そして、それが連絡を絶つに及んでも不思議はないのかもしれない。
< 54 / 75 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop