紫陽花なアイツ
藤崎家のお父さんは、単身赴任中であまり家にいない。
だからか、あたしの思う限り、葉介達はお母さんを大事にしてる。
それを…すごく良いなと思った。
染井家の家族は揃う事が少ない。
それを理由にしちゃいけないとは思うけど、お母さんの手伝いをした事がない。
だから…憧れる。
「夜志乃ちゃん、お箸持っていってー。」
ハッと我に返り、あたしは立ち上がった。
やっぱりここがあたしの居場所。
ここだけがあたしの居場所だ。
「ごちそうさま。」
「はいはーい、おやすみなさい。」