紫陽花なアイツ
相当うるさかったらしくて、葉介は顔をしかめていた。
「帰んぞ。」
それでも、沈んだあたしはトボトボと葉介の後ろを歩いた。
確かに、元々こんな予定じゃなかったけど。
爽介を待ち伏せしてたけど。
葉介と一緒にいて、楽しくなるのを期待してる自分がいた。
勝手に期待してただけだけど。
少し後ろを振り向く葉介。
「…そんなに不貞腐れるような事か?」
「別に。」
あたしは顔を背ける。
紅に染まった夕日が見えた。