紫陽花なアイツ

放心状態。

目は開けてるけど、ただあの二人の姿の映像が流れていて。

来週、テストがあるっていうのに何もできないでいた。

勉強は好きだなんて思わないけれど、やる時はやっていた。

目の前にある白紙のノート。

問題集。

教科書。

辞書。

何も手につかない。

神経の一部が壊れたみたいだった。

せっかくの日曜日がそんな風に、外にも出ないで過ごした。






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