苺のアップリケ
「こよみ、今日、あたしも一緒でいい?」
美奈津と待ち合わせた下駄箱前。
何故か、美奈津と一緒のひよりがいた。
「あ、あぁ、いいよ?」
ぎこちなくなった返事を手で隠して、笑みを作った。
ひよりに作り笑いをするなんて初めてだ。
気づかないで欲しい。
そう願っても、こういう微妙なとこは、長い付き合いのせいでしっかり伝わってしまう。
からかうように口の端を上げた笑みにドキリとして視線を外した。
オレ、今日、美奈津に断るつもりだったのに。