Love story's
カーテンの隙間から見える藍色の空が、少しずつ薄くなっていく。


もうすぐ夜明けを迎えるこの時間に起きているのは、いつもみたいに仕事に没頭していたからじゃなくて…


ついさっき俺の彼女になったばかりの沙耶を、散々抱いていたからだ。


仕事は好きだから徹夜でも構わないと思うけど、どうせ睡眠不足になるならこっちの方が断然いい。


何時間も俺に弄ばれた沙耶は、最後に意識を飛ばしたきり眠ったまま…。


だけど…


俺は、沙耶を彼女に出来た喜びで眠れそうに無い。


< 110 / 300 >

この作品をシェア

pagetop