Love story's
雨蛙の声が響く梅雨が明ける頃、あたしは必死に抗議していた。


ブスッとした表情であたしを見る健一は、いつもに増して不機嫌だ。


「……だから、何でだよ?」


一先ずあたしの話を聞いた後、彼がため息混じりにそう訊いた。


「理由はイイから!とにかく、たまには外で待ち合わせしようよ!」


抗議の内容は、『外で待ち合わせがしたい』って事。


だけど…


健一は、すごく面倒臭そうな顔をしているだけ…。


全くと言ってもいい程、頷いてくれる様子は無い。


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