※ご主人様は完璧王子?※




そんな不自然な笑顔を顔に浮かべると白山がサラッとこう言った。


「お前さぁ……仮面被っててつらくないの?」


思わずすごい勢いで振り返る。

しれっとした表情の白山が紅茶をずずっとすすっている。



「俺、人が仮面被ってんの気付かねぇほど鈍感じゃねーからな。」


俺は諦めて長くため息をついた。


「普通は気付かねぇから、お前どんだけ鋭いんだよ。」


「やっと裏出したな。んじゃ、本題いくぜー」



白山は紅茶を机に置き、椅子に座りなおしてゆっくりと口を開いた。





< 164 / 244 >

この作品をシェア

pagetop