※ご主人様は完璧王子?※
※第九章※




深夜二時。

私は全然眠れず、家具がもう移動されベッドだけになった私の部屋でただただ膝を抱えてうずくまっていた。


なにか考えなきゃいけないことがあるのかもしれない、でも私の頭はもう考えるという行為を行おうとはしなかった。



ただただ胸が苦しくて、涙が溢れて止まらない。



涙が枯れるなんていうけど、あんなのは嘘じゃないかってほどあたしはずっと涙を流していた。









その時、静まり帰ったあたしの部屋にコンコンという音が響いた。






涙をぐいっと袖で拭い、とりあえずドアに行ってドアを開ける。


でも、そこには誰も居ない……





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