※ご主人様は完璧王子?※
しばらく流れる沈黙に耐え切れなくなりあたしはおそるおそる口を開いた。
『あたし、降りるよ……』
さすがにずっと抱っこされてるわけにもいかないので自分から降り、制服をパンッと叩いて形を整えていたときだった。
龍ヶ峰にいきなりドンッと壁に押さえ付けられた。
そしてあたしの首もとへ顔を近づけ、なにかに焦っているように、紅い紅い華を次々と咲かせていく。
その様子に、まるで捨てられてしまった子犬がわけもわからず強がって吠えているような脆さが感じられてあたしは不安を覚えた。
『……ちょっ……ちょっと…龍…龍ヶ峰っ!!』
「………うるせぇ……。呼び方も俺の言った通りに変えろ……」
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