ゴーストオブアイデンティティー
息が切れ、倒れ込む。

宙に浮いたまま、闇風は漂う。

虚ろに、虚ろに、虚ろに………


血の涙は止まらない。逆に動いた分、増している。

だらだらと血を流し、しかし痛みは無い。

否、もしかしたら激痛であるかもしれない。これだけの血だ。痛みがない訳がない。


でも、判らない。



闇風は、無痛症だ。

外部からの痛みは受けた事が無いし、痛みを知らないから、他人に痛みを与える事に、全く躊躇が無い。

傷付け、もがき苦しむ様子を見ても、何をやっているんだ位にしか、感じられない。


だからこそ、

NWOHG計画に抜擢された、のか。


人の命を弄ぶ、究極の研究。






人でなしでなければ、この世界には生きられない。

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