ゴーストオブアイデンティティー
「可愛……らしい……死…神さん……ね?」

血が喉に詰まり、ひゅうひゅうと音がする。
多分、苦しかった。


そんなヤヨに、少女は言った。



「オマエ、死ぬの?」


笑いそうになった。死神が聞いてどうするんだ。


「し…しし死にたくは…ないわね。私…をどう…するの…かしら。死神さ…ん」


「シニガミって、何?オマエは知らない。オマエの名前、サダメ。クラキサダメ」


素っ気ない返し。
不思議な、返し。


「オマエ…死ぬの?」

繰り返し、ヤヨに問う。


死ぬの?

シヌの?

しぬの?

シヌノ?


「……………………………ょ」

涙が、出た。

決壊したダムみたいに、溢れ出す。

「しにたく……………ないよ」

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