ゴーストオブアイデンティティー
信じていたモノが全て、嘘に思えてきた。


母親と思い、執拗に彼女の愛に溺れたが、それも嘘だった。

あの母親はアイツの母親で、私とは間接的な母親でしかない。



私の母親は………………………………………試験管。

羊水はただの薬まみれの腐った水で、栄養はピペットで垂らされて…………生きた。


試験管からビーカーへ。ビーカーから人工母胎へ………………

そして……ヒトへ。

誰とも違う。古傷とも幸福とも、アイツとも違う。


でも、違うのだ。何が違う等の問題じゃない。言いたいのはそれじゃない。違うのだ。私……は……違うのだ。違う……違う…違う………


私は、違うのだ。


私は私。だがそれは、=ヒトという解答には辿り着かない。


闇風≠ヒト。

そう、私はヒトじゃない。ニンゲンでもない。


「……………私はイウ゛」

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