ゴーストオブアイデンティティー
『桐。こんな事を言うのはなんですが、はっきり言います。桐、貴女が何をしようがしまいが、それは貴女の自由です。それと同じく。他人が何人死のうが死ぬまいが、それは他人の自由、貴女が首を突っ込む必要性は無いんです。否、「有り得ない」んですよ』



「ち、ちょっと待って?何よそれ!?」

ムトの言葉に驚き、桐は立ち上がって、天井に叫んだ。


「誰が言ったのよそんな事?死のうが死ぬまいが関係無いですって!?」



それは言うべきではない言葉だ。間違っても口に出してはならない。

死にかけている人を助けるのが、有り難迷惑とでも言いたいのか?


「人を助けるのが悪い事だとか言うつもり?有り得ないわ、それこそ。お節介だろうが邪魔だろうが関係無いわ。助けたいと思うから助ける。必然じゃないかしら?」


『では桐、貴女に質問です』

「…うん」


『人がいます。何らかの攻撃で負傷し、息も絶え絶えの瀕死の人が何人も、何千人もいます』


「それは…今のトーキョーの話なの?」

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