青空応援歌
「じゃあ、お先に。またね」


颯爽と自転車に乗って、暗闇に消えていく先輩。


やだ・・・行かないで。





「先輩っ」





気がついたら叫んでいた。



だいぶ遠くで先輩が自転車を止めて、振り向いてくれた。



何を、言いたかったんだっけ。
言いたいことってあったんだっけ。


えっと・・・えっと・・・。
ああ、もう何でもいいや!!!




「・・・明日も部活よろしくお願いしますーーー!!!」



「おー!任せてーー!!!」




それだけ言うと、今度は本当に先輩の姿がもう見えなくなった。
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