青空応援歌
3章

年上と年上

今日から夏休み!

すごく過酷な夏になりそうだよ・・・。

朝の恒例、ランニングが終わって私がドリンクを飲んでいると
向こうから京子が走ってきた。

昨日の出来事の所為かいつもより足取りが軽そうだった。


「柚ー!!」


「なんですかー。広瀬京子ちゃぁん」


皮肉をこめて満面の笑みで言ってやる。


「もー!照れるからやめてよ!」


背中をバシっと叩かれたけど今回は痛い。
照れ隠しにしてはやりすぎ!!

京子は幸せすぎて顔がへらーっとしてる。
私の皮肉も通用しないくらい・・・
羨ましいなぁ・・・!!


「ビックニュースよ!」


「え・・・何?」


京子がこんな目をする時は大抵恋バナ絡みだ。
ノロケかな・・・?




「この夏の合宿、五十嵐先輩も着いて来るらしいよ!!」
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