狼と赤ずきん。
今日起こったことを整理していたら、
目の前に猫が飛び出してきて踏みそうになり転んだ。
「痛い!」
その声に猫は驚き、
近くの家の塀に乗ってどこかへ行ってしまった。
黒猫で目の色は荒月の目の色のように透き通っていたが、
荒月の目の色とは違うブルー色だった。
私は体を起こし、土を掃った。
猫に転ばされるとは・・・。
しかも黒猫・・・。
縁起が悪い。
私は気を取り直して通学路を歩んだが、
胸騒ぎがして後ろを振り返った。