Strawberry & Chocolate
「はい、小梅です。……はい。こちらは終わりました。…はい………わかりました。すぐに向かいます」
携帯を切った綾小路さんは険しい表情になっていた。
「どしたんだ?」
「中央公園にもイーヴルが現れたんです。柳人とソラがすでに戦闘中とのことでしたが、私たちも行きましょう!」
「おう!」
再び綾小路さんに手を引かれてその中央公園とやらに。
その公園の散歩道を駆け抜けて噴水のある広場へ。
広場にはすでにイーヴルの姿はなく、二人の男子生徒の姿が。
…てか、あいつらはーっ!?
さっきの不良にバカップルの男子じゃねーかっ!!
「柳人!ソラ!」
「おっ!小梅!」
「こっちは終わったぜ」
…まさかこいつらも〝Hope Lights〟の使い手なのかよ!?
しかもなんか綾小路さんと親しげだし…!
俺の睨みを感じたのか、綾小路さんはご丁寧に二人に向かって俺を紹介してくれた。
「あっ、二人とも、ご紹介しますね。昨日話してた転校生、三笠 楓くんです」
「「…どこ?」」
「ここにいんだろーが!!」
「「さっきの小学生?」」
「二人揃っておんなじセリフぬかしてんじゃねぇ!!俺は高校生だっつーのっ!!」