Strawberry & Chocolate

┗No.32.9 波紋~小梅side


顔を合わせるなり取っ組み合いを始めてしまった柳人とソラと楓くん。



て言うか…既に顔見知りだったんですか二人とも。







「みんな、ケンカはよくないです…よ…」





と一応制止を試みてみるものの、3人は聞く耳を持ってないみたい。







「おーい!みんなケガないー!?代表委員会専属の救護班だよー!!」



「何ですか専属って」



「まーまー気にしなーい。で、小梅、ケガは?」



「みんなケガはないみたいなんですが…」



「ん?何してんのあいつら」



「取っ組み合い…?」



「おっ、さすがは楓くん。もうみんなと馴染んでますねぇ」



「馴染んでねぇし!!
つか緑、あんた昨日こいつらに俺が来ること話したんだろ!?てかどうやって話したんだよ!?こいつら俺のこと小学生だと思い込んでやがったぞ!!」



「それはいけないな。ダメじゃないか中村くん、柳人くん」



「てめー昨日容姿のことは何も言ってなかったろーが!!」



「え?ちゃんと言ったじゃないか。勘違いするなって」



「それでわかるかっ!!」





…なる程。



二人とも楓くんのことを見た目で判断してしまったわけですね。







「でもあんなに小さかったらそう思っちゃうよねー小梅」





私に同意を求められても困りますリナ。



そもそも、高等部の校舎で職員室を聞かれて、小等部の職員室を教えるのはあなたたちくらいかと。





その後、ようやく和解を果たした3人。



まぁ…和解というより、続きは明日、みたいな感じでしたけどね。

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