Strawberry & Chocolate
No.34 ヒント頂戴~リナside

『だーっ!!もー止めだ止めだ!!一時休憩ーっ!!』






休憩って、先にケンカ売ってきたのルゥじゃんかっ!!




あたしの記憶を取り戻すためにルゥによって行われた催眠療法。



結局効果なしで、やろうって言った本人が逆ギレする始末だし。




てゆーか、そんなんで記憶戻ったら苦労しないっつーの。








「お疲れ、中村さん」



「あ、ありがとー楓くんっ!」






一部始終を見てた楓くんがペットボトルに入った水を差し出してくれた。



気が利くなぁー。



見た目がちょっと小学生だったから初めは勘違いしちゃったけど…結構紳士なタイプなんだな。







「あれ?そういえば、柳人来てなかった?」



「あぁ、アイツなら途中で出てったけど…」



「みんな揃ってるかなー?」



「ちょ…っ!!コラテメー!!いい加減離せって!!」






月島先生と、帰ったはずの柳人が先生に引きずられて教室に入ってきた。









「勝手に帰ろうとするからですよ柳人くん」



「全然委員会の仕事してなかったから帰んのは当たり前だろ!つか小梅とソラだっていねーじゃねーかっ!!」



「二人は今日道場の日だからねー。先帰ったよ。に柳人の言う通り、仕事はまだないしね」



「そんなこと言わない。仕事ならありますよ。化学室の掃除とか」



「てめーでやれっ!!」



「じゃあ俺も帰っていいか緑。まだ引っ越しの片付けあるし」



「大変そうだね。人手が足りなかったらウチの柳人貸すよ?楓くん」



「いや、いいよ。そんなでくの坊に払う金ねーしな」



「……テメーら…俺を何だと思ってやがんだよ…っ!?」

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