Strawberry & Chocolate

「では、明日は土曜日ですし、みんなで下見も兼ねて候補地巡りしましょうっ!」


「…は?」



「おーいいなそれっ。俺は賛成。明日は部活休みだし」



「えーっ。せっかくの休みなのにー!」



「俺は行きますっ!!この街にきてまだどこにも行ってないしっ!!」






なんでんなキラキラしてんだ三笠…。








「柳人は?明日大丈夫ですか?」



「…嫌だっつってもムリヤリ連れてくんだろーが」



「はいっ!!もちろん!」






んな笑顔で返事されたら断れねーだろーが。









「…わーたよ。行くよ」





俺の返事にさっきよりも嬉しそうな笑顔を見せた小梅。







「あれあれ?今日は意外と素直じゃない?」




ニヤニヤしながらリナがボソッとつぶやいた。




…うるせえよ。



別にいつも意地はってるわけじゃねーし。




小梅のその笑顔に少しだけ高鳴る胸。



けれど俺は気づかないふりをして教室を後にした。

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