Strawberry & Chocolate

本日午前9時、私の家、庭内にて。





「というわけで、こちらが瞬間移動魔法のエキスパート·前永秋乃助定基(マエナガアキノスケサダモト)さんだ」



『よろしく』



「「「「名前、長っ!!」」」」







皆さんつっこむところ違うっ!!



名前もそうだけど!!



まずは見た目でしょう!?







「えー。だって、見た目はさ結構フツーじゃん小梅。ルゥに比べたらさっ」



『そうじゃぞ、そこの娘。今更犬がしゃべるくらいで驚くお前たちではあるまい』






驚かないのが普通になってしまってはいけないと私は思う。






そうして前永さんと一緒に苺市内を回って歩いたわけだけれど。





ええ、すばらしく大変でした。




まさか見学するだけでこんなに精神的疲労するとは思ってもみなかった。



前永さん、自分の見た目全っ然気にしないで平然と私たちに話しかけてきましたからね…。








「結構時間おしてしまいましたね…」



『そうじゃのう』





主にあなたのせいですけど。



回りの誤解を解くのにどれだけの苦労を要したことか。

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