Strawberry & Chocolate

「んじゃ、さっさと見学して帰ろーぜ」



「そうですね」







歴史館の中はこれまで苺市が歩んできた歴史の資料などが展示してあった。









「すっげーなー。苺市って結構古い街なんだな」



「ホントだねー。てゆか楓くん興味津々だね」



「え?まぁ…。てか、中村さんたちは来たことなかったのか?」



「あるわけねーだろが」



「柳人には聞いてねーよっ!」



「あたしたちはないよー。ね、ソラ」



「あぁ…。俺ら出かける時はみんな一緒だからなー」



「綾小路さんは?」



「私は昔、子どもの頃に。この歴史館ができたときお父様が開館セレモニーに呼ばれてついていった記憶がありますけど…正直あまり覚えてないんです。
でも、確かこの歴史館って旧森良町(シンリョウチョウ)の町舎を改装して創られたんですって」



「へー!さすが綾小路さん!物知りッスね!!」








いえ、楓くんがそこまで感心するほどではないですけど…。

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