『Memory's Messiah』(ダークファンタジー)

第3節『天才の敗北』

茂が12歳の時の回想シーン。


茂を乗せた車は“Memory社”に到着し、茂達は“Memory社内部”へ招かれた。

茂の父がMemory社の受付と話しをした。


茂の父『あの〜新道様はいらっしゃいますか?』


Memory社の受付『あの、失礼ですが、お名前は?…』


茂の父『あ、工藤冷二と言います。息子の工藤茂を連れて来ました。』


Memory社の受付『はい。畏まりました。それでは、椅子にお掛けに成ってお待ち下さい。』


茂達はMemory社のロビーの椅子に座って待つ事になった。


茂は父に質問をした。


茂[少年]『ねぇ、何で世界を統一した人が、まだMemory社に居る訳?』


茂[少年]『普通、そんなに凄い人ならもっと凄い場所に居そうじゃない?例えば、国会議事堂見たいなさぁ。』


茂の父『お前はまだそんな事言ってるのか?この“Memory社”は新道様にとって最も思い入れの有る場所なんだ。』


茂の父『新道様がまだ若かった頃、“一つ事業を成功させ、その事業を拡大させて世界中の人々の信頼を得ることが出来た”その事業のスタートコソが、この“Memory社”…』


茂の父『だからこそいつまでも初心を忘れずに居たいって言う新道様のお心の現れと、なるべく、お時間が有る時は自分は“Memory社の一社長”で有り続けたいと言う新道様の願いでも有るんだろうなぁ』

茂の父『そう言うお方だからこそ、いつまでも、新道様は皆に慕われて居るのかも知れないな』


茂[少年]『ふ〜ん…』
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