『Memory's Messiah』(ダークファンタジー)
Shelling『あ成る程…茂君、もしかして昔の記憶無いでしょ?』


その言葉を聴き、更に驚く茂。


茂[少年]『え…』


Shelling『な〜んだ…もうゲームオーバーに成っちゃったの?』


Shelling『しかも、俺の事も忘れてる見たいだし。…まだ、君が、俺を作ってから“たった4日”しか経って無いのに。』


Shellingから聴く言葉の意味が全く掴めない茂。


茂[少年](え何の事何を言ってるんだ?…)


Shelling『しかも、今の君は、4日前の君が言った通りの反応だなぁ。』


茂[少年]『え』


Shelling『大丈夫だよ心配しなくても、君の声もちゃんと僕にも聴こえてるから


Shelling『4日前の君が言ってたよ…“もし、君と俺が話しをする時に、最初に俺が喋らなくて、黙り込んでいたら、それはきっと俺の記憶が消された後だ…そうなったら、その時の俺の事を頼むな”って』

Shelling『恐らく、4日前の君は分かって居たんだろうなぁ自分がもし“記憶を無くした時”に俺を見た時の反応が』


Shelling『そして、君が最初に喋らなかった理由は、ただ単に驚いた“だけじゃなく”君はこう思ったんだよ…“自分が喋っても僕に通じるか分からない”ってねだから最初に喋らなかったんでしょ?』


Shelling『ん〜…何から話せば良いかなぁ…』


Shelling『…ん〜…先ずは、僕の自己紹介でもしとくか』


Shelling『僕の名前は“Shelling・ford”4日前に君に造られた“コンピューターアドバイザー”』


Shelling『俺の中には、昨日まで有った君の部屋のパソコンの中に入れてあった様々なデータや、“君自身の脳”を素に造られたデータ分析機能や、更にはIQ380を誇る脳を使って他人の行動や考え方、又は、これから起こる危険性の高い出来事の予想やその危険を回避又は最小限に抑える為の知恵を生み出す事が出来る。』


Shelling『まぁ簡単に言えば、“もう一人の君”って思ってくれれば良い』
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