『Memory's Messiah』(ダークファンタジー)
パソコンの画面の文章を読み終わった茂。


茂は睨みつける様な表情をしながら、メールの内容に書かれた文章の中の“不可解な点”について考えていた。


茂[少年](…“Shelling自身に寄って発動する様にプログラム”?…)


茂[少年](…“自分をあまり責めるな”?…)


茂[少年](何なんだ?…その“Shelling自身に寄って発動する様にプログラム”って…)


茂[少年](今は考えても仕方ないか取り敢えず、このサイトにアクセスしてみるしかなさそうだしな)

茂は、そう考えながら、メールに書かれた“アドレス”をクリックした。



パソコンの画面〔“http://www.dear-Shelling!&hope's flicker.ne.jp”へログインしますか?〕


パソコンの画面〔YES…〕

すると…パソコンの画面に、CGで作られた人形のコンピューターアドバイザー“Shelling”が姿を現した。

更にShellingは、パソコンの画面越しに、言葉巧みに茂に話し掛けて来た。


まるで本当に生きている“人間”の様に。


Shelling『よう茂』

余りにも突然過ぎるShellingとの出会い…そして、親しいそうに話し掛けて来た“Shelling”に対して、戸惑いを隠せぬ茂。


茂[少年](なんだこりゃまるで生きてる見たいだってか、息なり過ぎだろう)


“驚き”と“戸惑い”から言葉を無くし、黙り込む茂。


茂[少年](何なんだよ一体…そもそも、この“Shelling”って、喋れるのかよ)


茂[少年](って事は、俺も喋れば、認識してくれるのかなぁ?…いや、でも、特にパソコン専用の“ヘッドフォン”や“マイク”を付けてる訳じゃ無いから、それは無理か…)


すると、黙り込む茂に対して、Shellingが何かを思い出したかの様に茂に尋ねて来た。
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