『Memory's Messiah』(ダークファンタジー)
茂は更に、滝沢に話した。


茂『それからShellingと俺は、神道の研究のコンピューターのデータやシステムを全て、Shellingの中にコピーした。』


茂『そして、そのデータの中から“君”を見付けたんだよ』


茂が滝沢を見て、そう言った。


滝沢『俺?…』


すると、茂は一人で茂の部屋から出た。


滝沢『おっ、おい茂、何処に行くんだよ』


茂『ちょっと待ってろ』

茂『そろそろ“出来た頃”だろうから連れて来てやるよ。』


滝沢(出来た頃?…)


滝沢(連れて来る?…)


そう言って茂が茂の部屋から出て行き、2〜3分で茂が部屋に戻って来た。



茂『こっちだ』


茂は玄関で“誰か”と会話をしていた。


滝沢(茂の奴、一体“誰”と話してるんだ?)


そんな疑問を抱いた滝沢の前に、茂ともう一人後から現れた人物…


滝沢はその人物を見て、驚きを隠せずに居た。



滝沢『えっ』


滝沢(俺…)


そう、茂が連れて来た人物とは紛れも無くもう一人の“滝沢”だった



滝沢『茂、どう言う事だよ?』


滝沢『これって…』



すると、その滝沢の質問に余裕な笑みを浮かべながら茂が滝沢に言った。



茂『これが、Shellingと俺が考えた作戦だよ』


滝沢『作戦?…』


茂『そう…』


茂『あの時、俺が“記憶を取り戻した後の事”だった…』
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