君に秘密の恋
「……アンタ、まさかその格好で行くつもりなの?」


スウェットのまま部屋を出ようとしたあたしに、千鶴が呆れたように眉を寄せた。


「そうだけど……」


不思議に思いながら答えると、彼女はため息をついた。


「……何?」


「あのね、仮にも好きな男の家に行くんだから、ちょっとくらいオシャレしなさいよ」


「ちょっと!変な言い方しないでよね!」


千鶴はあたしの言葉を無視して、呆れた表情のままクローゼットを開けた。


そして、服を取り出した。


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