恋色模様
それで私の何かがブチって切れたの。

で、私は別れを告げた。

答えは聞かなかった。

聞いたって答えはわかってたから。

一方的に私が避けたの。

もう光輝に負担を与えたくなかったから。

自分も相手も逆に傷ついてるなんて気づかないで。

ある日、車に乗って家に帰ろうとしたの。

そしたら私の携帯が震えた。

携帯をひりくとメールがきてて、知らないアドレスで怖くなったの。

執事に言うと事が大きくなるから、こっそりそのメールをみたの。

メールには、○×倉庫に急いでこい。ただし1人でこい。そうじゃないと原田光輝の命はないからな。

寒気がしたの。

愛する人が命が奪われそうなのにじっとしていられない。

こうきっ──

そう言って、車を飛び出して○×倉庫に走った。

麗お嬢様!?

って呼ぶ運転手の言葉を無視して、必死に走った。
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