あなたしかいない。


大学に入っても、
仁のような人は
どこにもいなかった。


いるはずのない影を
たくさん探した。


その度に自分を恨んだ。
馬鹿だ、わたしは馬鹿。


まだ依存する気なの?
いい加減忘れなさい。


そう、言い聞かせた。



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