あなたしかいない。


「そっか、いいんだ」

「、すみません」


この時脳裏に鮮明に
現れたのは―仁だった。


私は大学に入っても、
仁を忘れては
いなかった。


忘れたいのに、
忘れるべきなのに。


忘れられない。

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