REVERSI
「自信、ありませんよ」
これが面接だったら即落とされるな。
「―――分かった。だけどよく考えて欲しい。別に私的な感情だけで言っている訳ではない。」
鋭い目線に少し怯む。
「聖、君は英語も使えるし、何より頭が良い。俺は秘書のスキルだけを持つ事を要求している訳ではない。君なら出来ると思うからだ。」
淀みのない声。
こんな事言われて嬉しくない人なんているのかな。
「コホン、まあ君だったら尚良いというのは本音だが。駄目だな、説得力に欠ける」
僚は照れたように咳払いをして笑った。