REVERSI
「僚は何がしたいんですか」
低く落ちた声に僚と瞳がゆっくり重なる。
「あの日選んだのは『終わり』です。」
僚の質問。『終わり』か『始まり』か。それはまるで表裏一体だと思う。『不自然な自然像』のように。だけど、あの時あたしが選んだのは間違いなく『終わり』だった筈。
「もう全て終わりにして、逃げ出したんです。分かりますか?あたしはあなたに向き合ってもらえる位、良い女ではありません」
今も、京ちゃんに対してこんなに曖昧な感情を持ち続けているのに。