REVERSI
僚の車のライトが見えなくなって、それまて、張り詰めていた糸がぷつりと切れるような感覚が舞う。
「ふ、…えっ」
やだな、もう、
その緊張の糸が切れたと同時に涙が溢れ出した。
あたしが誰を好きで、どうしたいのかなんて、そんなのどうだっていい。
傷付けるだけの自分の感情なんか、この涙と一緒に跡形もなく流れてしまえばいい。
傍にいたかった、と
思えばあたしは、
いつも後悔ばかりで
惑う自分の感情のベクトルを
別れを突き付けられて初めてはっきりするなんて、
本当、馬鹿過ぎる。