REVERSI
何となく、
そう、この日1日の予定を言ってしまえば『何となく』が一番しっくりくる。それ位、目的はなかったし、本当にブラブラしただけだった。
…おなか減った。
だから、クゥとおなかの鳴る音であたしは近くのちょっとお洒落なファーストフード店でお持ち帰りのホットドックを買うのに寄った。
ここの『ニューヨークホットドック』が好き。ニューヨークに行った事がないから分からないけど、その適当なネーミングとこの浮いた様な店の雰囲気がよく似合っていて、あたしはいつも好んでそれを頼む。
注文してから、出来上がるまでの数分に、クルリと背を向ける。着き始めた街灯をぼんやり眺めながら、ただ待つだけの作業。
冷たい指先にフゥと息を吹きかけた。